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中国動向2025年1月分(前半・後半)                     大久保勲(要点)

更新日:2月1日




・(「国家主席習近平は2025年の新年の賀詞を発表した」から)国内総生産は130兆元を超えると予想される。食糧生産は7億トンを突破。(1/1)

『求是』誌は習近平総書記の重要な文章を発表した。文章は次のように指摘している。中国式現代化は強国建設、民族復興の四通八達の大きな道路である。中国式現代は各国の現代化の共通の特徴だけでなく、更に自国の国情に基づいた鮮明な特色もある。第一、人口規模が巨大な現代化。第二、全体の人民の共同富裕の現代化。第三、物質文明と精神文明が相協調する現代化。第四に、人と自然が調和して共生する現代化。第五、平和発展の道を歩む現代化。(1/1)

・2024年12月、製造業購買担当者指数は50.1%で、前月よりも0.2%低下し、3か月連続して拡張区間で安定している。(1/1)


・「困難から成功を求める」(難中求成)から形勢を読み、「進歩で安定を促進する」(以進促穏)から態勢を明確に見、「長期的に好転」(長期向好)から趨勢を把握することは、中国経済を観察する三つの重要なキーワードです。(1/2)

・2024年1―9月期、我が国の国内総生産は95兆元で、前年同期比4.8%増加し、年間の国内総生産は130兆元を超える見込みです。経済増加量は四半期ごとに拡大し、第1、第2、第3四半期はそれぞれ1.19兆元、1.22兆元、1.29兆元に達した。(1/2)

世界銀行が発表した最新報告によると、中国経済の年間成長率予想を4.9%に引き上げ、6月の予測よりも0.1%引き上げた。(1/2)

製造業企業の総数が初めて600万社を突破し、宅配の年間業務量が初めて1500億件を突破し、5G携帯電話のユーザー数が10億を突破した。初の国産大型クルーズ船が正式に商業初航海を開始した。(1/2)


・2024年11月末、中国の人民元ローン残高は254.68兆元で、前年同期比7.7%増加した。広義の通貨(M2)残高は311.96兆元で前年同期比7.1%増加した。社会融資規模残高は405.6兆元、前年同期比7.8%増加した。(1/4)


・2024年、地方政府の特別債券の新規限度額は39000億元で、2023年に比して1000億元増えた。さらに、2023年の残り1000億元を加えて、累計で4兆元である。特別債券の発行と使用を速め、投入領域とプロジェクトの資本金の範囲を拡大し、4万件以上のプロジェクトを支援し、成長を安定させ、投資を促進し、不足を補う役割を十分に発揮した。

支出強度を高めるという点では、特別債券のほかに、10000億元の超長期特別国債を発行したが、赤字には含まれず、専ら国家の重大戦略の実施と重点分野の安全能力構築に特別に使用された。2024年の赤字率は3%で、全国財政赤字の規模は40600億元で、前年の当初予算より1800億元増加した。(1/6)


人民元対通貨バスケットは安定した中で上昇した。中国外為交易センター(CFETS)が発表した最新データによれば、2024年12月31日、CFETS人民元相場指数は101.47で現在、中国の国内発明特許の有効量は475.6万件に達し、世界で初めて400万件を突破した国となった。戦略的新興産業の発明特許の有効量は134.9万件に達し、前年比15.7%増加した。2023年末に比して3.99%上昇した。(1/7)


・環球銀行金融電信協会が発表した最新データによると、2024年11月、金額統計に基づくグローバル決済通貨ランキングで、人民元は世界第四位の活発な通貨に上昇し、3.89%を占めている

・2024年12月分、全国消費者物価指数(CPI)は前年同期比0.1%上昇し、前月比下降から横ばいに転じた。工業生産者工場出荷価格指数(PPI)は前年同期比2.3%下落し、下落幅は前月より0.2%縮小し、前月比0.1%下落した。2024年通年、CPIは前年比0.2%上昇し、PPIは前年比2.2%下落し、下落幅は縮小した。(1/10)


「一帯一路」構想の共同建設が深く推進されるにつれて、2023年末現在、中国企業が関連国に設立した域外企業は約1.7万社で、直接投資ストックは3300億ドルを超えている。(1/12)


・2024年、中国人民銀行は預金準備率を2回合計1%引下げ、長期流動性約2兆元を釈放し、公開市場操作、中期貸借ファシリテイなどのツールを総合的に活用し、国債の売買操作を展開し、流動性を合理的で十分に維持した。2024年に中央銀行は政策金利を2回合計0.3%引下げた。(1/13)


・税関統計によると、2024年中国の貨物貿易の輸出入総額は43.85兆元で、前年同期比5%増加し、規模は過去最高を記録した。うち、輸出規模は初めて25兆元を突破し、25.45兆元に達し、前年同期比7.1%増に達し、連続8年増加を維持した(1/14)


2024年の株式市場は、波乱万丈で、先に下落してから後に上昇した。特に9月26日の中央政治局会議の後、株式市場は二年間の下落傾向を逆転させた。2024年末までに、上海証券取引所指数は12%以上上昇し、深圳証券取引所指数は9%以上上昇した。(1/15)

・昨年12月末、社会融資規模は前年同期比8%増加し、広義通貨M2は前年同期比7.3%%増加し、人民元ローンは前年同期比7.6%増加した。ローン金利は着実に下がり、昨年12月、新規に出された企業ローン金利は約3.43%で、前年同期比0.36%低下し、個人住宅ローン金利は約3.11%で、前年同期比0.88%低下した。(1/15)

国際収支は基本的にバランスし、2024年1-9月期、経常勘定の黒字は2413億ドルで、中国のGDPとの比は1.8%で、国際公認の均衡区間にある。(1/15)


・2024年末、中国の社会融資規模残高は408.34兆元、前年同期比8%増。年間の社会融資規模増加量は32.26兆元で、歴史的にかなり高い水準にある。

・2024年に金融機関が実体経済に対して行った人民元貸付は17.05兆元増加した。(1/16)


・最近、国泰君安と海通証券は、両社の合併再編が上海証券取引所の合併再編審査委員会の審査を通過したと発表した。両者は強力な連合、長所の補完を通じて、一流の投資銀行を構築すると述べた。(1/17)


・初歩的な計算によると、2024年に中国の国内総生産(GDP)は初めて130兆元を突破し、1349084億元に達し、不変価格で計算すると、前年より5%増加した。(1/18)

2020年に100兆元を突破し、2021年、2022年に連続して110兆元、120兆元を突破し、2024年には130兆元を超えた。(1/18)

・2024年のインフラ投資は4.4%増加し、1-9月期より0.3%加速した。(1/18)

不動産業の付加価値は第3四半期の1.2%の下落から2%の増加に変わり、マイナスからプラスに転じた。2024年第4四半期、新築商品住宅の販売面積、売上高は前年同期比プラス成長を達成した。(1/18)

・2024年、全国住民一人当たりの可処分所得は前年より実際に5.1%増加し、1-9月期より0.2%加速した。(1/18)


・データによると、12月、一線都市新築商品住宅の販売価格は前月比で横ばいから0.2%上昇した。その中で、上海と深圳はそれぞれ0.5%と0.2%上昇し、北京と広州はいずれも0.1%下落した。70大中都市のうち、新築商品住宅販売価格前月比で上昇した都市は23都市で、前月より6都市増加した。(1/19)


中国式現代化は、14億余りの人口の現代化である。これは人類史上規模が最大の現代化であり、難度が最大の現代化である。(1/22)

・2024年、中国の規模以上の工業付加価値は前年比5.8%増であった。2023年に比して1.2%高まり、全部の工業付加価値は40.5兆元に達した。製造業の総体的規模は、連続15年世界第一位を保持している。情報伝達、ソフトウエアと情報技術サービス業増加値のGDPに占める比率は4.7%に達した。(1/22)


・2024年、全社会の電力消費量は98521億キロワット時で、前年同期比6.8%増加し、増加速度は2023年より0.1%高まった。(1/23)


・昨年、中国のR&D経費投入は36130億元で、前年より8.3%増加し、投入総額は安定して世界第二位となっている。(1/24)


・2024年、新エネルギー自動車の生産と販売はそれぞれ1288.8万台と1286.6万台を達成し、前年比でそれぞれ34.4%と35.5%増加し、新エネルギー新車の販売量は自動車の新車総販売量の40.9%を占める。(1/27)

・2024年、中国の自動車輸出は前年比19.3%増加し、585.9万台に達し、世界一の自動車輸出国の地位がさらに強化された。2024年、伝統的な燃料自動車の輸出は457.4万台で、前年同期比23.5%増加した。新エネルギー自動車の輸出は128.4万台で、前年同期比6.7%増加した。(1/27)


・1月、春節の接近、企業従業員が集中的に故郷にもどるなどの要因の影響で、製造業購買担当者指数は49.1%で、前月より1%低下した。(1/28)


年間サービス貿易輸出入額は75238億元で、前年同期比14.4%増加した。その中で、輸出は31755.6億元で、18.2%増加した。輸入は43482.4億元で、11.8%増加した。サービス貿易赤字は11726.8億元で、前年より314.3億元縮小した。(1/31)

 

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