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中国動向2023年10月分(全文)                  大久保勲(要点) 

更新日:2023年11月1日


9月分、製造業購買担当者指数、非製造業商務活動指数と綜合PMI産出指数はそれぞれ50.2%、51.7%と52.0%で、前月よりも0.5%、0.7%と0.7%上昇した。(10/1)


・国家外為管理局が最近発表したデータによれば、2023年6月末現在、中国の対外金融資産は93670億ドル、対外負債65913億ドル、対外純資産27758億ドル。(10/2)


・第20回党大会の報告では、「デジタル経済の発展を加速し、デジタル経済と実体経済の深い統合を促進し、国際競争力のあるデジタル産業クラスターを構築する」と強調した。

 2012年から2022年にかけて、中国のデジタル経済の規模は11兆元から50.2兆元に拡大し、長年世界第二位に位置し、GDPに占めるデジタル経済の割合は21.6%から41.5%に拡大した。(10/3)

・2022年末までに、中国は合計231万2,000の5G基地局を建設・開設し、5億6,100万人の5Gユーザーがおり、世界最大かつ最も技術的に進んだモバイル通信ネットワークを構築した。

・世界銀行は2日、中国の2024年の経済成長率が4.4%に減速する予測を公表した。前回の4月予測から0.4%引き下げた。今回、23年の中国の成長率見通しは5.1%のまま据え置いた。((10/3)


・8連休中の国内観光旅行者数は延べ8.26億人で、前年同期比71.3%増、2019年に比して4.1%増となった。国内観光収入は7534.3億元で、前年同期比129.5%増、2019年に比して1.5%増となった。(10/7)


・アジアインフラ投資銀行の加盟国は創立時の57か国から現在は106か国に増加し、2022年末時点で合計202件のプロジェクトが承認され、融資額は388億ドルを超え、既に”一帯一路“共同建設の重要な融資プラットフォームとなった。(10/10)


・2013-2022年、中国と”一帯一路“共同建設国家との輸出入総額は累計19.1兆ドル、年平均6.4%増加。共同建設国家との双方向の投資は累計3800億ドルを超え、うち中国の対外直接投資は2400億ドル。中国輸出入銀行の”一帯一路”貸出残高は2.2兆元に達する。(10/11)

・2023年6月末現在、中国欧州間貨物列車合計7.4万列車を運行し、700万近い標準コンテナを輸送し、合計貨物価格は3000億ドルを超えた。(10/11)


・1-8月に、中国のインフラ投資は前年同期比6.4%増加し、増加速度は全部の固定資産投資よりも3.2%高い。うち、鉄道運輸業投資23.4%増加、水利管理業投資増加4.8%、情報伝達業投資3.4%増加。(10/12)


・(李強総理)経済情勢の新変化から見ると、第三四半期以来、我が国の実際の経済運営は持続的に好転し、積極的要素が絶えず積み重なり、年間の発展目標を実現するための強固な基礎が築かれている。(10/14)

・ファーウエイは8月、回路線幅7ナノの半導体を搭載したスマートフォンを発売した。「中国の技術力を低下させることに失敗したのは明らかだ」。米シンクタンクのCSISはこのほど公開した報告書で、ファーウエイの新型スマホと半導体輸出規制を分析した。


・《2023年上半期中国国際収支報告》によれば、2023年6月末現在、中国の対外純資産2.8兆ドル、2022年末に比して10%増加した。(10/16)


・10月18日午前、習近平国家主席は第三回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開会式に出席し、「オープンで包容的でつながりのある共同発展の世界を建設しよう」と題して基調講演を行った。習近平は、「一帯一路」の質の高い共同建設を支援するため、中国の8項目の行動を発表した。(10/19)


・データによると、最初の3四半期の中国のGDPは前年同期比5.2%成長であった。四半期別にみると、第1四半期のGDPは前年同期比4.5%増、第2四半期6.3%増、第3四半期4.9%増、増加速度は第2四半期よりもある程度下落した。これは主として、昨年対比の基数が上昇した影響を受けたものである。昨年第2四半期の中国経済は感染症の深刻な影響を受け、前年同期比わずかに0.4%の成長となり、年間の最低点となったが、第3四半期は3.9%まで上昇し、基数が明らかに上昇した。(10/22

・前四半期から見ると、第3四半期のGDP増加は1.3%で、第2四半期よりも0.8%速くなった。前四半期増加速度は連続5四半期増加した。(10/22)


・第3四半期の全国都市調査失業率は月を追って下降し、平均は5.2%、9月は5%であった。(10/23)

・前の3四半期(1-9月期)、最終消費支出の経済成長に対する寄与率は83.2%に達した。資本形成総額の経済成長に対する寄与率は29.8%であった。(10/23)


・人民銀行のデータによれば、9月末時点の既存住宅ローンの加重平均金利は4.29%で、先月末よりも42bp低下し、顕著に下降した。(10/24)

・2023年10月20日のローン市場LPRは1年物LPRが3.45%、5年物以上のLPRが4.2%で、いずれも前期と変わらない。(10/24)


・全人代常務委員会第六回会議は、中央財政が今年の第4四半期に2023年国債1兆元を追加発行し、全額を移転支払方式を通じて地方に与えることを明確にした決議案を採択した。1兆元の国債の追加発行の後、2023年の全国財政赤字は3.88兆元から4.88兆元に増え、財政赤字率は3%から3.8%に高まる見込みである。(10/26)

中央汇金投資有限公司は10月23日、同日ETFを購入し、今後も保有を増やしていくと発表した。10月11日には、汇金公司は大手銀行4行の株式を共同で増やし、総額5億元近くを投資していた。金融の「ナショナルチーム」とみなされている汇金公司は、この時点で継続的な動きを見せ、将来的に保有株を増やし続けることを明らかにした。(10/26)


・9月末現在、銀行業金融機構の資産総額は409.8兆元、前年同期比9.5%増。(10/29)

・9月末現在、商業銀行不良貸出残高は4兆元、不良貸出比率は1.61%でかなり低い水準を保持している。前年同期比0.05%下降した。Provision coverageは207.9%で前年同期比2.4%上昇した。(10/29)


1-9月期、自動車生産販売はそれぞれ2107.5万台と2106.9万台となり、前年同期比それぞれ7.3%と8.2%増加した。(10/30)

1-9月期、新エネルギー自動車生産販売はそれぞれ631.3万台と627.8万台となり、前年同期比それぞれ33.7%と37.5%増加し、市場占有率は29.8%であった。(10/30)

・1-9月期、自動車輸出338.8万台、前年同期比60%増。1-9月期、新エネルギー自動車輸出は82.5万台、前年同期比1.1倍増加。(10/30)

・10月分、製造業購買担当者指数、非製造業商務活動指数と綜合PMI産出指数はそれぞれ

49.5%、50.6%と50.7%で、前月比0.7、1.1と1.3%下降した。


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