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中国動向2022年12月分要点 (全文)                       大久保勲

更新日:2023年1月17日



人民元対米ドル相場中間値(基準値)は、11月30日から12月6日までで2243bp(0.2243)

上昇して7元台を突破し、6日の中間値は1ドル=6.9746元となった。その後、15日まで6.9元台を維持し、15日の中間値は1ドル=6.9343元。米ドル指数は、11月30日終値105.95、12月6日終値105.56、14日終値104.81。


江沢民は2022年11月30日12時13分上海で逝去した。享年96歳。(12/1)


習近平国家主席は12月1日、人民大会堂で欧州理事会ミシェル議長と会談した。習近平は次のように指摘した。ミシェル議長がすべてのEU加盟国を代表して、20回党大会終了後間もなく訪中したことは、EUが対中関係の発展を願っていることを表している。(12/2)


・1-9月期、中国の経常収支黒字は3104億ドルで、前年同期比56%増加した。1-9月の貨物貿易の黒字は6452億米ドルで、前年同期比52%増加した。(12/3)

・最近、商務部は今年1月から10月までの中国の外資利用データを発表した。実際の外資利用金額は10898.6億元で、前年同期比14.4%増、ハイテク産業の実際に使用した外資は31.7%増加した。(12/3)


・養老の“第三の柱”として商業養老金業務の実験が明年1月からスタートする。2021年末現在、第一の支柱、基本養老保険のカバーする人口10.29億人、基金残高 6.4兆元、第二の支柱、企業年金と職業年金のカバーする人口7千万人超、基金4.4兆元(12/5)


・中共中央政治局は12月6日会議を開き、2023年の経済工作を分析研究した。

内需拡大戦略の実施と供給サイド構造性改革深化を有機的に結合し、成長安定、就業安定、物価安定工作を突出してしっかり行い、重大リスクを有効に防止解消し、経済運営の全体の好転を推進し、質を有効に高めることと量の合理的な増加を実現し、社会主義現代化国家を全面的に建設するためによいスタートを切る。(12/8)


1-11月中国の輸出入総額は5.78兆米ドル、5.9%増。うち、輸出3.29兆ドル、9.1%増、輸入2.49兆ドル、2%増、貿易黒字8020.4億ドル、39%拡大。(12/9)

・1-11月、アセアンは中国の第一の貿易パートナーで、中国とアセアンの貿易総額は5.89兆元、155%増、中国の対外貿易総額の15.4%を占める。EU,米国、韓国はそれぞれ中国の第2から第4の貿易パートナーで、貿易総額はそれぞれ5.17兆元、4.62兆元、2.22兆元で、前年同期比増加速度はそれぞれ7%、4.8%、4.7%であった。(12/9)

・ 2022年11月末現在、中国の外貨準備規模は31175億米ドル、10月末よりも651億ドル増加し、外貨準備規模は3.1兆ドル台に上昇した。また2013年11月以来、単月での新規増加規模は最高となった。(12/9)


・11月分、中国の新エネルギー自動車生産販売はそれぞれ76.8万台と78.6万台で、前年同期比それぞれ65.6%と72.3%増加し、市場占有率は33.8%に達した。今年1-11月、新エネルギー自動車生産販売はそれぞれ625.3万台と606.7万台になり、どちらも1倍増となり、市場占有率は25%になった。(12/14)


・中共中央国務院が《内需拡大戦略計画綱要(2022-2035)》を出した(12/15)


人民元対米ドル中間値(基準値)は12月6日に1米ドル=6.9746元と、6元台になってから12月中は6元台を維持した。主な要因は米ドル指数が105から103へとやや弱くなっていることと考えられる。

・新型コロナ感染等の要素の影響で、12月分の中国購買担当者指数は前月よりもある程度下落した。うち、中国製造業購買担当者指数、非製造業商務活動指数と綜合PMI産出指数はそれぞれ47.0%、41.6%と42.6%となり、中国の経済景気水準は総体としてある程度下落した。製造業購買担当者指数は前月よりも1.0%下落した。(12/31)


・今年1-10月、実際に使用した外資は10898億元で、前年同期比14.4%増。(12/16)

・今年1-11月、中国の消費者物価指数(CPI)は前年同期比2%上昇した。(12/16)


中央経済工作会議は次のように強調した。我々のこのように大きな経済体にとって経済の平穏な運営の保持は極めて重要である。成長安定、雇用安定、物価安定に注力し、経済運営を合理的な範囲内に保持しなければならない。断固として改革を深化させ、市場の活力と社会創造力をさらに刺激しなければならない。力を入れて実体経済を発展させ、イノベーションに頼って新しい発展の原動力を育成し成長させる必要がある。国内市場の潜在力を充分に引き出し、内需の経済成長に対するけん引力を高めなければならない。金融と地方債務リスクの防止と管理を強化し、システミックリスクが発生しないようにボトムラインを守らなければならない。対外貿易の規模安定を更に大きな力で推進し、構造を最適化し、さらに大きな力で外資の残高安定と増量拡大を促進し、国際経済貿易協力の新成長点を育てなければならない。(12/17)


・総合的に判断すると、明年の世界経済の増加速度は明らかに下降する可能性があり、しかるに中国経済は総体として再び上昇する望みがあり、一つの独立した上向きの運営の軌跡を形成する。一に、疫病予防抑制措置は経済回復に重大な積極的な影響をもたらし、明年前半特に4-6月期に、社会生産生活秩序は回復が加速し、経済活力の放出が加速すると見込まれる。(12/19)

民営経済には“五六七八九”の重要な特徴がある。すなわち50%以上の税収、60%以上のGDP,70%以上の技術イノベーション成果、80%以上の都市部労働就業、90%以上の企業数量に貢献した。(12/19)


・11月末現在、広義の通貨(M2)残高は264.7兆元、前年同期比12.4%増、(12/23)


2021年の中国のGDP最終確認数字は1149237億元で、初歩的見積もり数よりも5567億元増加し、前年比8.4%増となり、初歩的見積もりよりも0.3%高くなった。(12/28)

・中共中央政治局は12月26日から27日まで、民主生活会を開き、習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想を全面的に貫徹し、「二つの確立」の決定的意義を深く理解し(12 /28)


・2022年12月10日現在、中国のA株製造業上場企業数は3313社に達し、A株全体の65%を占める。うちハイエンド製造業上場企業数は2121社に達し、製造業上場企業の65%を占め,2017年末の1250社と比較して69.7%増加した。(12/30)




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