top of page

中国動向 2021年8月分                大久保勲

更新日:2022年8月24日



(要点)

人民元は世界で最も安定した通貨の一つとなった。中央銀行が最近発表した《2020年人民元国際化報告》によれば、国際決済銀行(BIS)のデータによれば、2005年の人民元相場形成メカニズム改革以来、2019年末までに、人民元名目と実質有効相場は夫々32.3%と46.7% 上昇した。(8/19 )


人民元対ドル相場中間値(基準値)は8月31日に、1ドル=6.8605元まで上昇した。ドル指数が弱いことが一因だが、それ以上に人民元が強くなっており、人民元相場指数は8月28日に92.94まで上昇した。


“国内大循環を主体として、国内国際双循環を相互に促進する新発展の枠組み”の形成は、習近平総書記が最近数か月何度も提起してきた新命題であり、世界第二の経済体の中国が時勢をみて出したしっかりした答案であり、習近平総書記の情勢発展変化に対する科学的洞察と全面把握を含んでおり、マルクス主義の科学認識論と方法論を体現している。これは我々が主動的に推進する中長期経済枠組みの再定位であり、時に応じて勢いに応じて達成する

第二の百年の奮闘目標の改革発展路線図であり、現代化発展の全局に関わる。(8/19)


・中国は終始、“義”と“利”の関係を正確に処理することを外交工作の重要な原則としている。義理観を中国伝統の哲学思想の精髄として、見利思義(利を見ては義を思う、利益を前にしても正義を考える、『論語』憲問篇)以義取利、重義軽利,舎利取義(sacrifice profit to duty: give up an interest to faithfulness ),終始”義“を首位に置いた。(8/21)


・国家外為管理局によれば、7月末の外貨準備は31544億ドルで、6月末よりも421億ドル増加し、連続4カ月プラス増加となった。(8/22)


・7月末現在、中国の株式市場投資家は1.7億を突破した。7月の新規増加投資家は242.63万で、うち新規増加自然人は242.23万人。(8/24)


・1972年中国と米国の関係正常化時、中米両国指導者が太平洋をまたいで握手できたのは、最も根本的な一条は双方が相互尊重、求大同存小異(小異を残して大同につく)の原則を堅持し、お互いに意識形態の差異をわきに置いたことである。(8/25)


・ 8月25日午前、中共中央政治局委員、国務院副総理、中米全面経済対話中方トップ劉鶴は約束に応じて、米国貿易代表ライトハイザー、財務長官ムニューシンと電話した。双方は両国のマクロ経済政策協調強化、中米第一段階経済貿易取決め具体化等の問題について建設的な対話を行った。双方は条件と雰囲気を創造し、引き続き中米第一段階の経済貿易取決め具体化を推進することに同意した。(8/26)


・2019年、中国のR&D(研究開発)経費投入総量は22143.6億元で、前年比2465.7億元増え、12.5%増となった。R&D経費投入強度(GDPとの比)は2.23%で、前年よりも0.09%増えた。国際比較すると、中国は世界第二位で、米国との差が徐々に狭まっている。(8/28)


・国際格付け機構ムーデイズは、最近中国経済の2020年の成長予測、増加速度を1%から1.9%に引き上げた。2020年の成長予測を引き上げられた唯一の経済体である。(8/30)


Comments


アユ研ロゴ案2.jpg
qrayuken0917.jpg
  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

一般財団法人「アジア・ユーラシア総合研究所

〒194-0294 東京都町田市常盤町3758

                     桜美林大学町田キャンパス研究棟B棟

​      📨ayusoken2021@gmail.com              

©2021 by アジア・ユーラシア総合研究所

bottom of page